2007/02/09(Fri)21:37
今日は団体交渉という会がありました。
行政当局と組合との協議の場です。
以前にも書きましたが、賃金格差是正の問題や、本庁支所の役割について、保育所の課題、小中学校適正化の問題、財政の課題…課題山積です。
現在の組合は、自分達の賃金労働条件だけでなく、まちづくりについても当局にたいして提案をしています。子育て支援計画の行政バージョンも組合がたたき台を作成し、当局に提案し、実現しています。
今回のメインは職員の賃金カットの問題です。
当局は、国の三位一体改革により、交付税が予想以上に削減されたため、財政運営が厳しい状況になっている。だから、補助金を下げたり、使用料を上げたりして住民に多くの負担をかけさせてしまう。だから、トップをはじめ全ての職員も賃金をカットしていきたい…
そんな理由でした。
組合も賃金カットがいやだからとは思ってはいません。
しかし、賃金カットをするのであれば、それなりの納得いく説明が欲しいといっています。
まず町の財政悪化は誰の責任かです。
交付税を減額した国の責任でしょうか、確かに約束を破っている国の責任は大きいと思います。しかし、このことで全国の自治体で財政危機がおこって賃金カットしているでしょうか。そうではありません。交付税カットも大きな要因ではありますが、合併後の財政運営のまずさはなかったのか、と言うことです。合併後にたくさんのものを作りすぎたことはないですか。と言いたいとおもいます。合併後すぐに交付税が減額されました、それもハンパな額ではありませんでした。それなのに事業は縮小されることなく実施、財源不足は起債(借金)と基金の取り崩しでまかないました。これを2年間も続けてしまいました。
全てが無駄な事業だったとは思いませんし、必要な事業も数多くあったと思います。トップをはじめ、財政担当課はある程度の責任は感じることが必要です。
住民に対して痛みを与えるのだから…職員も。とても分かりやすいといえばそうですが、はたして正しい事でしょうか。
財政が苦しいから補助金を下げるのか、お金がないから使用料をあげるのですか…そうではありません。
補助金は中身を精査して、以前からあるから当然ではなく、もう必要ないもの、そうでないものを見極めなくてはいけません。使用料も、コストに見合う適正な価格にないといけません。財政の問題で挙げたり下げたりするものではありません。
もっと重要なことは、事務事業の見直しです。今住民の間からは、新しい建物は建てないで欲しい、誰も困っていない、財政が厳しいのに、欲しくないといっているものを作らないで欲しい。
行政は、建設計画を見直し、必要なものを選択しなくてはいけません。
特に財源がなければ尚更です。
今こそ住民と一緒になって知恵をアイデアを出し合い、町が将来に向けて持続可能な財政運営できるようにならなくてはなりません。
当局との話し合いの中で「安芸太田町自治基本条例」をぜひ作りましょうと提案しました。
組合としては、将来に光が見える財政計画を示してほしい、補助金、使用料の具体的案、事務事業の見直しの事業名について資料をお願いしました。
組合員全員の意見集約を行い、結論を出していく予定です。
個人的にも賃金カットは受け入れなくてはならないと考えています。
しかし、当局の財政に対する危機感、財政建て直しの意欲、具体的な方法を職員にも、議員にも、住民の皆さんにも示して、説明をしてほしいと思っています。組合も安芸太田町の再建のための努力は惜しみません。
大好きな安芸太田町を消滅させるわけにはいきません。
ここが、せとぎわ、崖っぷちです。
今こそ、当局、組合、議会、住民が一体となって町の危機を乗り越えていきたいと思います。PR
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